また、1979年のウェリントン・シタデル・バンドがニュージーランドから来日したのを皮切りに、1980年レイランド・ヴィークルス・バンド、1984年ブラック・ダイク・バンド、 と続き、映画「ブラス!」のヒットから1999年にグライムソープ・コリアリー・バンドが以降続けて3度の来日で、爆発的にブラスバンドが日本各地に誕生しました。 そして、教育現場においては小学校で金管バンドを経験した子どもたちが、中学・高校を経て音楽大学に進学し、一般のブラスバンドが日本中に誕生する原動力にもなっています。
しかし、その音楽大学をはじめとして、未だ本格的な金管バンドの指導法や演奏法を経験した人材は少なく、手さぐりの方法で指導にあたっているのが現状です。 そこで、日本においてのブラスバンド(金管バンド)の更なる普及と、指導法・演奏法のあり方について研究すると共に、これからの日本のブラスバンド界の発展のために、 2006年4月に「日本ブラスバンド指導者協会」が設立されました。
当協会では、ブラスバンドに関する「調査研究」「国際交流」「啓発活動」を中心に、「指導者の技術・音楽性の向上」「スクールバンド・一般バンドの質の向上」 「少子化による吹奏楽から金管バンドへの移行」を目指しております
山本武雄 プロフィール
東京藝術大学音楽学部器楽科(トランペット専攻)卒業後、同大学管弦楽研究部のトランペット奏者として務める。
1987〜88年、文部省在外研究員として、英国およびヨーロッパ各国にて「金管合奏法の指導法」研究のため渡英。 英国ナショナルブラスバンド協会から功労賞を授与され、英国ブラスバンド協会会員、指導者資格を与えられる。
1972年、日本初のブリティッシュスタイルのブラスバンド「東京ブラスソサエティ」を創立し、ブラスバンドの研究と普及、発展に努めている。
1988年、日本吹奏楽アカデニー賞受賞。日本管打・吹奏楽学会、日本吹奏楽指導者協会、“21世紀の吹奏楽”実行委員会において吹奏楽の指導、客演指揮、審査員を務める。
日本ブラスバンド指導者協会理事長。2006年より洗足学園音楽大学教授。同ブリティッシュブラス・アドバイザー。2012年より同名誉教授を務めている。